冬の妻籠宿を歩く
紅葉シーズンが過ぎ、少し降雪がある妻籠宿を歩きました。
早朝に到着すると誰もおらず、江戸時代に来たようで感動しました。
有名な撮影スポットも発見しました。
旅行時期2023年12月中旬
南木曾駅からバスで妻籠宿に到着
南木曾駅から8:40発のバスに乗車。
- ロッカー、待合所
- タクシー乗り場、公衆トイレ
「妻籠」バス停で下車。自分ひとりしか降りませんでした。
妻籠バス停には、ロッカー、トイレ、バス案内所やタクシー会社もあります。
- 南木曾観光タクシー会社
- サイン「妻籠宿近道」を発見
- 妻籠宿への近道
南木曾観光タクシーの横の石段が妻籠宿への近道です。
旧中山道
- 屋根に雪がある
- 霜と雪が付いた南天
坂の上から見た妻籠宿。土木関係の人が道を測量していました。
水車小屋
- 水車小屋
- 鯉
池の透明度が高い。
妻籠宿高札場跡

木造
口留番所跡

特に何も無かった
鯉ヶ岩

巨大な岩
熊谷家住宅

木造住宅
- 生活道具
- 昔の農具
入場無料。当時の住宅と道具、農具が見学できます。ここが妻籠宿の北側の端です。

玄関
これは付近の民家ですが、玄関が紙の障子で木造の引き戸です。(雨戸はある)
坂を南下します。
妻籠宿
- 誰もいない
- 休憩所

朝一番のバスで来て本当によかった。観光客が大勢いたら、この雰囲気は無いな
店はまだ閉まっています。
無料休憩所と公衆トイレは開いていました。
- 消火栓
- 店はまだ開いていない
観光客はいません、地元の人が植木の作業をしているのみ。
妻籠宿本陣

妻籠宿本陣
閉館日でした。
- 両側は宿屋
- 雪が積もっているベンチ
妻籠を愛する会

レトロな建物
この建物だけ江戸風ではなく、大正レトロでした。
枡形の跡

進入をしにくくする目的で作られました
寺下の街並み

寺下の街並み
桝形の跡を進むと、寺下の街並みに入ります。
この場所はアスファルトの道路ではないのがよかったです。

振り返る
桝形の方向。
妻籠宿には山からの水が流れている水道が複数個所にありますが全て飲料不可能です。
- 民家
- 飲料不可能
歴史的な街並みがある観光地は、趣のある建物があるとたいてい旅館や土産屋などの商業施設で少し興ざめするんですが…
妻籠宿は普通に人が住んでいる所が素晴らしかったです。
- お地蔵様
- 工事中
旧中山道の端まで来ると、道路工事で通行止めでした。
妻籠発電所
- 妻籠発電所
- 水圧管路
進行方向が逆光だったので、再度写真撮影をするために旧中山道を戻ります。
尾又橋
- 尾又橋
- 尾又橋から見た蘭川
縦看板には江戸風に「告 通行人は左の橋を渡るべし 妻籠宿役人」と掲示。
辰巳屋
- ガラスケースに木彫り製品が並ぶ
- 木の飾り
木彫りの店かな?蛇の木彫に見えますが、天然の曲がった木の枝でした。
寺下の街並みへ戻ります。
- 街灯
- 寺下の町並み
景観を損ねる看板やノボリが無いのが最高でした。
全部日本語表記です。外国語の表示がほとんど無いのも良いです。
上嵯峨屋
- 上嵯峨屋外観
- 内部
厩
- 外観
- 内部
町の有形文化財である厩。馬屋とも書くらしいです。
- 民家
- 蔵
- 旅館
- 干し柿
延命地蔵
- 祠
- お地蔵様
1813年に発見された、石に寝姿で現れたお地蔵様です。
別名「汗かき地蔵」。祠で詳しい説明が手に入ります。
石仏「寒山拾得」と豊川稲荷大明神
- 石仏「寒山拾得」
- 豊川稲荷大明神
石仏は延命地蔵の祠の隣に立っています。
下嵯峨屋
- 外観
- 囲炉裏
光徳寺
- 左:豊川稲荷大明神
- 光徳寺からの眺め
- 祠に奉納された地蔵様
内部の拝観料は50円で、賽銭箱に入れます。
祠にはフェルト素材で作られた地蔵様が奉納してありました。
お寺からの眺めは良いです。
妻籠のギンモクセイ

ギンモクセイ
妻籠を愛する会の横にある階段を登ります。
妻籠郵便局

妻籠郵便局と郵便資料館
入ってないけど郵便資料館もあります。
妻籠観光案内所
- 妻籠観光案内所
- 内部
- 味噌づくりの窯
- 永徳屋
昔のすりガラスの戸。
すりガラスは、自分が子供の頃は普通に見られましたが、今や貴重品です。
巨大な窯は道端に置いてありました。
- 土産物屋
- 旅館
旅館と呼ぶより「宿屋」が似合います。
南木曽町博物館・歴史資料館
- 入口
- 林家住宅
南木曽町博物館の入口は脇本陣奥谷(国重要文化財指定の林家住宅)。
古民家博物館だろう、見学することにしました。
脇本陣奥谷にスペシャルな何かがあるのか、というような情報は全く知りません。
南木曽町博物館
入口でチケットを購入する際に、「写真撮影ですか?」と聞かれたので「そうです」と答えると、
撮影について、入念な説明がありました。
- 三脚(一脚も)は使用禁止
- 荷物を置いての場所取りは禁止
- お客様同士譲り合って撮影してください
- 同日何度も再入場可能です
など。

小さい博物館で、なぜこれほどまでに撮影に関してお願いされるんやろ?しかも再入場って?1日に何度も入場するような規模の施設には見えんが…?普通の古民家じゃね?
普通の古民家だとおもって入った脇本陣奥谷は、有名な撮影スポットだったのです。
脇本陣奥谷

囲炉裏の間
- 斜め
- 光が差し込む

この窓は大工さんの明り取りとして作られたものです。
光が差すのは冬季の日中のみで、それ以外の季節は光が当たりません。
昼12時頃になると光が正面(囲炉裏に被る)に来ます。
写真撮影される方には有名らしく、この写真を送るとコンテストに入賞すると言われているのだそうです。
多い日で50人ほどそこ(囲炉裏の裏手)に並んで撮影されます。順番待ちになるときもあります。
「どけ!」とスタッフや他のお客様に対して怒鳴る方もいらっしゃいます(苦笑)。
スタッフの方の説明は非常に丁寧で詳しく分かりやすかったです。

なるほどな~せやから入場の際にあんなに撮影について言われたんか!納得。光が正面に来るのを撮りたい人がおるから再入場できるとな。それにしても写真愛好家?ってマナー悪いヤツおるな~

窓の下から撮ってもきれいですよ

窓の下から撮影
- 雪見窓
- 庭
- 板間
- 女中部屋
全ての部屋は公開されていないのですが、囲炉裏の間以外の部屋も見学できます。
「ご自由にどうぞ」かりんの実がありました。
歴史資料館
- 御膳水井戸
- 昔の農具など
- 地学的な?展示
- 誰もいない
99%の観光客は囲炉裏の間の撮影をして入口から出ますが、奥の出口から資料館に行けます。
脇本陣奥谷の奥の出口から出ると、中庭に井戸がありました。
時間が無いので軽く見るだけでしたが、立派な資料館でした。
蘭川取水堰堤
- 蘭川取水堰堤
- 商店
旧中山道は工事中なので、256号線を通って大妻籠まで歩きます。

名古屋から朝一番の特急しなの1号で南木曾駅下車し、バスで妻籠宿に行きました。
江戸時代そのまま街並みで、景観を徹底しているのですが、いい意味であまり観光地という感じがしませんでした。
人が生活している江戸の街を歩いたのです。
オフシーズンの誰もいない早朝に来たからそう感じたのかもしれません。
囲炉裏の間を見つけたのは偶然です。
妻籠宿、素晴らしい街並みでした。